抗生物質の種類と効能

抗生物質は、微生物が原因で引き起こされる病に対して、その微生物を殺して治療する目的で投与される薬です。ここで言う微生物には、細菌、真菌、ウイルスなどが含まれ、従って抗生物質には抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬といった種類があります。
このうち抗真菌薬には真菌、すなわちカビが原因で起こる水虫やカンジタ症などの治療に用いられるものがあります。抗ウイルス薬にはインフルエンザに対する薬として有名なタミフルやリレンザ等のほか、ヘルペスやHIVに対して処方する薬などです。
そして最も頻繁に用いられるのは抗菌薬ですが、これには様々な種類があり、治療の対象とする菌の種類などによっていくつかくくりがあります。たとえば、梅毒等に効くペニシリン系、風邪をこじらせた時などにも処方され、最も汎用性の高いと言われるセフェム系、マイコプラズマ肺炎、レジオネラ肺炎、百日咳等に効くマクロライド系、赤痢やリケッチア、クラミジア等に効くテトラサイクリン系、緑膿菌や大腸菌、ブドウ球菌等が原因で起こる炎症に対して処方されるホスホマイシン系、結核や腎盂腎炎等に用いられるアミノグリコシド系、中耳炎、外耳炎、副鼻腔炎などに処方されるニューキノロン系などです。セフェム系には、開発の歴史において第一世代から第四世代まで区分けがされています。第一世代に近いほど古く、効き方がマイルドになります。
もちろん、抗菌剤の対象となる菌は数多くあり、それに伴う病はたくさんありますので、ここに挙げた使用例はごく限られた例となります。これらは経口、点滴、点眼といった形の他、塗り薬や座薬としても用いられます。
では、抗生物質というのはどのように最近等を殺すのかというと、これもまたその方法によってタイプ分けがなされています。細胞の機能を何か攻撃してそれをきっかけに殺すことが出来ればいいわけで、この対象となる場所によってのタイプ分けとなります。細胞壁の合成を阻害するタイプ、タンパク質の合成を阻害するタイプ、DNAの合成を阻害するタイプ、葉酸の合成を阻害するタイプ、細胞膜における物質の透過を阻害するタイプ等です。
抗生物質は、このように様々な方法によって病気の原因菌、ウイルスを殺すわけですが、体内に入った時自分の都合のいいようにだけ殺してくれるわけでなく、無差別に殺菌するような働きをしますので、あまり服用し過ぎると体内の常在菌のバランスを崩し、酷い下痢やカンジタ症を起こしたり、病原菌がより強く変化してその抗生物質に耐性をつけた耐性菌に進化してしまうことがあるため、あまり強いものを飲み過ぎないことが肝要です。

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