抗生物質で細菌を撃退の2015年7月記事一覧

抗生物質は風邪には効かないというのは本当か

風邪をひいて医者にかかると、時々抗生物質を処方されることがあります。抗生物質とは平たく言ってしまえば細菌を殺す薬で、今は様々な種類のものがあり、あの細菌には効くけれどこの細菌には効かないと言ったように、それぞれに特性を持っています。個々の症状に合った薬が処方されているわけです。
この抗生物質ですが、実は細菌に対しては有効ですがウィルスには効果がありません。風邪の90%はウィルス性のものなので、そういう意味では風邪に対しては9割がた効かない、ということになります。また、皆さんも耳にされたことがあるでしょうが、風邪の熱や咳などは無理に止めない方が良い、返って治りが悪くなる、という話がよく言われています。確かに熱や咳はウィルスに対する身体の反応なので、そうすることで体内のウィルスに対して闘っているわけですから、無理に薬で止めてしまうことは、悪い結果を生むこともあるわけです。
では、抗生物質は風邪に対して何の効果もないのでしょうか。医師は全く無駄な薬を処方しているのでしょうか。風邪をひくと、時には黄色いイヤな色の痰がからんだり、黄色い粘った鼻が出ることがあるでしょう。これは風邪をひいたことによって身体の免疫機能が下がり、鼻や喉の細菌が悪さをしていることによって生じます。これを治すには抗生物質が有効なのです。また、熱も我慢できる程度でしたら問題ありませんが、異常に高熱が出た場合には身体を守るため緊急に下げる必要があります。こうした時に抗生物質は威力を発揮してくれるのです。
風邪に効かないから抗生物質は必要ない、飲まない、確かにそれで治るのでしたら必要はありません。しかし過度に敵視し、絶対に飲まない、などと決めつけることは、いかがなものでしょうか。薬はその場の効果だけではなく、様々な角度から見て、用いるようにしましょう。