抗生物質で細菌を撃退の2015年8月記事一覧

風邪とインフルエンザの違いは、抗生物質の効果

風邪とインフルエンザは、症状などが似ているようで違います。多くの風邪は細菌やウイルスなどのいろいろな病原体の感染、急激な温度変化、疲れなどから発症します。発症時期は、1年を通じて散発的です。症状としては、喉の痛みや鼻水、くしゃみ、咳などがだらだらと続き、全身症状はあまりみられず比較的軽いです。発熱も微熱程度で済むことが多く、頭痛や筋肉・関節痛の痛みも軽いことが多いです。
インフルエンザは、風邪の病原体とは違い、インフルエンザウイルスの感染によって発症します。冬季に流行しやすく、1日から3日程度の潜伏期間を経て、突然の高熱で発症することが多いです。典型的な症状として、突然の高熱、全身のだるさや筋肉関節の痛みを伴う全身症状が強いです。高齢者の場合は肺炎、小児の場合は、ひきつけや脱水症、急性脳症などの合併症を引き起こす可能性もあり、最悪の場合は、死に至ることもあります。
風邪とインフルエンザの大きな違いは、抗生物質が効くか効かないかです。風邪の場合は、受診すると抗生物質を処方されることが多いです。インフルエンザは、抗生物質が効かず、市販の風邪薬を飲んでも症状が多少軽減できる程度のため、速やかに受診する必要があります。最近では、生産されたウイルスが細胞から離脱する働きを阻害するノイラミニダーぜ阻害剤と呼ばれる治療薬があります。しかし、薬を服用して熱が下がっても体内のウイルスがすぐにいなくなるわけではないため、薬の服用を途中でやめると体内に残っているウイルスが周囲の人に感染することがあります。そのため、熱が下がっても薬はきちんと使い切り、最低でも2日間は自宅療養したほうが良いとされています。